税理士資格をどぶに捨てるのか?
私にとって、税理士資格がすべてだった。
- 税理士は誰もが認めてくれる
- 税理士は専門家でかっこいい
- 税理士は高収入が期待できる
- 税理士は独立開業が可能
税理士の魅力に凝り固まっていたというか、取り付かれていた私は税理士資格を取得してもそれを捨てなければいけない状況に押しつぶされそうになった。
平成12年、20世紀最後の年に税理士資格を取得した私は幸せの絶頂だった。
ところが平成13年夏ころに就職した会計事務所で職員から見えない壁を感じ、
最終的に対人恐怖症の症状が出る。
人の目が怖いのである。
逃げるように会計事務所を退職した私は別の会計事務所に入社するも対人面で退職。
税理士になるには2年間の実務経験が必須で、そのためどうしても2年間は会計事務所等に勤めなければならない。
それが無理なら税理士にはなれない。
絶望だった。
税理士以外仕事と認めていなかったせいか、この先どうして生きていけばいいのかわからない。
対人恐怖症の状態で勤められる仕事はない。
つまり、人生が詰んだ。
(続く)